20. 犠牲への召命

19. 神様により前進
21. テレビ伝道

コラム 「ミッションパイロット」  デイビッド・ゲイツ氏の証より

デイビッドは、是非とも合衆国へ行ってくる必要がありました。出発日が近づいてきます。献金は、収支を合わせるのに必要な額にはほど遠いものでした。ペンを取り、彼は負債のリストを書きました。8月と9月の労賃の支払いに1500ドル必要でした。飛行機燃料に1,000ドル、カマラングのテレビ局の屋根材と建築資材に1,500ドル、そして第2のネット’98サテライトアンテナと受信機を設置するために1,000ドル。

もう一度彼は天の財務官に助けを求めました。「神様、私はまた困っています。現金は2,000ドルしかなく、少なくともあと2,000ドル必要です。1,000ドル加わるだけでも、当面の労賃と資材の問題は解決するでしょう。そうすれば、町で燃料と衛星放送受信機の支払いをするまで、あと2、3日はもちます。今は木曜日の午前中です。金曜日は銀行取引最後の日で、私が合衆国に出発する予定は日曜日の夜です。私はあなたのお助けがどうしても必要です。窮地はあなたの大いなる機会です」

神様は以前、書類かばんに現金を入れることで緊急資金を与えてくださったことがありました。デイビッドは確信を抱き、2,000ドルを持ってジャングルの奥深く200マイルのところにあるカイカンへと飛びました。そこには銀行はなく、現金で数千ドルを得る可能性はありません。彼は、神様がもう一度、眠っている間に書類かばんにあと2,000ドルを入れることで、必要資金を与えてくださるだろうということをまったく疑いませんでした。

カイカン着陸後すぐ、ひとりの鉱山労働者が彼に近づいてきました。
「どうか私をジョージタウンに連れて行ってください。妻がひどい病気なので、私は一緒にいてやらねばなりません」
「お気の毒ですが、私は日曜日までジョージタウンに飛ぶ計画はありません。でも、明朝あなたをカマラングまでお連れしましょう。そこであなたは民間航空の便を見つけることができますよ」

彼はその夜、必要な資金について何の心配もせずにぐっすり眠りました。翌朝、彼は高揚した気分で礼拝を始め、エリヤとやもめの物語に再び感動しました。心の中で彼は、必要が満たされたこと、夜の間に神様が書類かばんの中に入れておいてくださったと「わかっている」増えた2,000ドルのことで主を賛美しました。

感謝と賛美の祈りを終え、証拠を数える時が来ました。神様が奇跡的に200ドルを1,050ドルと入れ換えてくださった前年のことを思い出し、デイビッドは昨日の2,000ドルが今度は4,000ドルになっていることを確信し、期待しました。彼は数え始めました。「100ドル、200ドル、300ドル、400ドル、1,000ドル、1,500ドル、2,000ドル」。彼はもう一度数えましたが、2,000ドルしかありません。
「どうしてあなたは私にこんなことがおできになるのですか、神様?」と彼は尋ねました。「あなたは、私が、今月最低限度の出費をまかなうのに必要な額の半分しか持っていないことをご存知です。私はどうやって2,000ドルを4,000ドルに増やしたらいいのでしょうか?」

気が動転し、がっかりして、デイビッドは、神様に失望させられたように感じました。。頭に血が上り、「天の父なる神は、われわれのために無数の道を備えてくださるが、われわれはそのことを何も知らないのである」(各時代の希望中巻50ページ)との約束を忘れていました。

ちょうど1年前と同じように、デイビッドは静かにささやく小さなみ声を聞きました、(あなたが持っているものを使いなさい。)(それが問題なのです、私は持っていません!)と彼はいらいらして、ひそかに考えました。

毎日神様と会話をするのに慣れていた彼は、神様は祈りをお聞きになり返事をくださるだろうと、一息つきました。待つ間に、目が脇のベッドの上にあるノートパソコンに行きました。
(先週あなたのコンピューターを2,000ドルで買うという申し出を受けなかったか?)と、その声は彼の思いの中でしきりに言い続けました。

デイビッドはパルイマの学校の一番新しいボランティア教師パム・ニッケルが、ノートパソコン無しで到着したことを思い出しました。彼女は同じものを買ってきてくれないかと彼に頼みました。そこで、彼の出発日に彼のコンピューターは彼女のものになると決めました。彼は合衆国に着いたらすぐ自分用の新しいものを入手することにしました。パムは同意し、彼に2,000ドルの小切手を渡しました。

「けれども神様、あなたは、過去15年間私がノートパソコンを売り買いする時には、買い換えるだけのために注意深くお金を貯めてきたことをご存知です。私はコンピューターなしでは仕事ができません。電子メール、報告、デジタルイメージ、ウェブページの開発、経済の記録、何もかもに使っています。コンピューターなしでどうやって仕事ができますか?」とデイビッドは抗議しました。

再びデイビッドは、気に入らないその考えに心を留めました。(神様は私の考えに同意なさらないのだろうか?)自暴自棄になって、彼は大声で祈りました、「神様、私の祈りを聞いてください。私の仕事にとってコンピューターがどれほど重要か、あなたはご存知のはずです。労賃のために私のコンピューター用のお金を使うべきだなどと、あなたがおっしゃりたいはずがありません。コンピューターなしでは、私は不自由な身となり、まったく途方に暮れてしまいます。これが、あなたが私にしてほしいことであるとはっきりと私に証明してくださらない限り、私はコンピューター購入用の『聖別資金』を使うことはできません」

すぐさま、(あなたは自分が痛みを感じるほどにささげるつもりがなくて、あなたに資金を送るために犠牲を払うことを他の人たちにどうして期待できるか?)との考えが頭の中によぎりました。 聖霊が彼に話しかけていたのでしょうか?

精神的ジレンマに加えて、彼が長年かけて大切にしてきた聖書の数々の約束が全部つながって、次々と素早く頭にひらめきました。「与えよ。そうすれば、・・・人々はおし入れ、ゆすり入れ、あふれ出るまでに量をよくして、あなたがたのふところに入れてくれるであろう」(ルカ6:18)。「わたしの神様は、ご自身の栄光の富の中から、あなたがたのいっさいの必要を、キリスト・イエスにあって満たしてくださるであろう」(ピリピ4:19)。「あなたがたを召されたかたは真実であられるから、このことをしてくださるであろう」(テサロニケⅡ5:24)。「あの婦人は、その乏しい中から、持っている生活費全部を入れたからである」(ルカ21:4)。「神様は喜んで施す人を愛してくださるのである」(コリントⅡ9:7)。
デイビッドの頭の中の葛藤は、ほんの少しの間、激しくなりました。それから明け渡しの平安が来ました。ひざまずいたまま、彼は神様に屈服しました。「わかりました、神様。私は納得しました。請求書の支払いに私のコンピューター資金を使いましょう。一番緊急の必要にちょうどの額です。もう1台のコンピューター購入に関しては、あなたに信頼します。みこころなら、何とかしてあなたは私にそれを与えてくださるでしょう」

デイビッドは、自分の息子を犠牲にするように求められたアブラハムのような感じがしました。その明け渡しは彼の感情をかき乱しました。決心と共に平安が訪れましたが、コンピューター無しで働き、暮らすことを考えて、小さな失望感がありました。

すぐさま彼は、コンピューター用の小切手を現金にするため、ジョージタウンの銀行に飛ぶ計画を立てました。彼はあの鉱山労働者に、すぐに滑走路に来るようにとの伝言を送りました。喜びにあふれて、その鉱山労働者は叫びました、「夕べ私は久しぶりに神様に祈りました。私は、妻を慰めるためにジョージタウンに行く方法を、どうにかして備えてくださるようにお願いしました。こんなに早く神様が答えてくださるとは驚きです」
「その同じ神様が、私が今朝祈っていると、私の心を変えて、私は行きたくはなかったけれども町に戻るようにさせられたのです」
ジョージタウンに着陸し、彼らは空港で共に祈り、デイビッドはその鉱山労働者にロジャー・モネウの「祈りへの驚くべき答え」という本を贈りました。神様はデイビッドの損失感を喜びに置き換えてくださいました。彼が従う決心をしたことで、他の誰かの祈りへの応答となる役割を彼が担ったからです。おそらく神様は、みわざのために同じような犠牲を払うように他の人の心を動かすために、彼の見本をお用いになるのでしょう。

彼は銀行で小切手を現金にし、いくつかの建築資材を買い、急いで空港に戻りました。飛行機のそばに、ふたりの患者が奥地へ戻るために待っていました。デイビッドは飛行機に燃料を積み、乗客のベルトを締めてから、電子メールをチェックしなかったことを思い出しました。

彼は、自分のノートパソコンを持っていなかったので(それを日曜日にパムにゆずった)、エアタクシーのオフィスに駆け込み、電話線につなげて、電子メールをダウンロードしました。彼は急いでいたものの、入ってきた18のメッセージの件名をざっと見る時間をとりました。「資金」という件名の父親からのメールが彼の気を引きました。
彼は急いで読みました。

息子よ、母さんと私は昨夜、ガイアナでなされている働きの緊急性に関して、神様から強く印象づけられた。私たちは、そこでの神様の働きの必要を満たすために犠牲を払うようにと駆り立てられるのを感じた。私たちは4,000ドルの小切手を切った。ガイアナのお前の口座にすぐ入金されるだろう。父

神様は、またやってくださった!みわざのための資源供給に介入なさったのです。今度はデイビッドの書類かばんにお金を入れることはなさいませんでした。その代わりに、神様はより大きな奇跡をなさいました。彼はデイビッドの心を変え、彼の両親の心を、「犠牲の祭壇にすべて」置くように駆り立てられたのでした。デイビッドは、自分にコンピューターを買い換えるお金がなくなったのと同様、彼らにはもう予備の現金はないことを知っていました。今、神様は犠牲への呼びかけをして彼らに信頼することにより、彼らふたりを祝福なさいました。神様は、デイビッドが自分のコンピューターをささげたように、真の意味での犠牲を払うことからくる喜びを彼ら両者が受けることをご存知でした。神様の祝福は、与えることを受けることへと導き、それはもっと与えることへと導くのです。ご自分の従順な子らを通して働くことによって、神様はその資源を倍増なさいます。

デイビッドは歩いて飛行機に戻りながら、神様を賛美しました。「私は最高の幸福を感じています。あなたは、私が一番必要としているものをささげるように私に求めるほど、私を信頼してくださいました。疑いもなく、あなたはなおも、あなたの時に、あなたの方法で、私の必要を満たしてくださることでしょう。いつの日か、あなたは『私のこころの願い』をかなえてくださるでしょう。すべてをゆだねる全き信仰によって働ける特権を感謝します。今日のこの単純な行為が、世界中の人々にとって、すべてをあなたにささげる完全な献身をする励ましとなりますように。私の尊きお父様、私はあなたを愛します。そしてあなたはおできになるということ、あなたはあなたご自身のために与えてくださることを確信します」。神様の資金の与え方に心を熱くして、デイビッドはすぐ、4,000ドル全額を学校運用に充て、建築労働者の数を倍にする決心をしました。

合衆国に着き、デイビッドはコンピューター無しで数日を過ごしました。

彼は、まるで薬物の禁断症状を体験しているように、自分を見失い、不自由で、裸にされたように感じました。その間に、彼は父親のコンピューターで、アメリカ中央支部の総理、イズラエル・レイトからの電子メールを受け取りました。

「私は、あなた個人のためにいくらかの資金を集めました。それであなたに衛星携帯電話を買おうと思います。あなたはそれを役立ててくれると思います」

数日後、(きっと総理は、携帯電話以外の物を買うのを認めてくれるかも知れない)という考えが彼の心に浮かびました。デイビッドは総理がオフィスにおらず、ブラジルで年会に出席していることを知りました。そこで次のような電子メールを送りました。
「携帯電話をくださるというご親切を感謝します。ところで、その代わりに私にノートパソコンを買わせていただけませんか?」
答:「親愛なる友よ、また霊感を与えてくれる人よ、そのお金はあなたのものです。それを使ってあなたが最も必要だと思う物を何でも買うことができます」

デイビッドは大喜びしました。神様は、贈り物をより良いものに置き換えてくださいました。彼が売ったものより高速のノートパソコンです。私たちには神様のために犠牲にするものなど本当は何も無いのだ、と彼は思いました。神様は、いつでもより良いものを与えてくださいます!

19. 神様により前進
21. テレビ伝道