17. ヨルダン川が分かれる

16. 密林の村
18. 驚きと病

コラム 「ミッションパイロット」  デイビッド・ゲイツ氏の証より

2週間ずっと、デイビッドはガイアナの厚生省と密な接触を保ってきました。内陸部での彼の飛行機操業への一時的な認可は、1997年10月31日に期限が切れるのです。彼は宗教奉仕の監督を訪問し、ガイアナ内陸部の医療全体の責任を負っている医師に話をしました。

その医師は彼に言いました、「村の人々のためにあなたがたがしている、たくさんの仕事のことを聞きました。厚生省への必要な書状を3日以内に手に入れることを約束します」

毎日彼の秘書に電話をかけ、厚生省を訪れて、彼がその約束を果たしていないことが明らかになりました。事実、彼はデイビッドとデイビッドの友人ウィンストン・ジェームズ両方の訪問を避けているようでした。ウィンストンはセブンスデー・アドベンチストのガイアナカンファレンスの教育部長で、デイビッドを援助してジョージタウンにおける飛行機を使った伝道プログラムに携わっていました。

「あの書状を入手するまで飛行機は飛べないんじゃないかな」とウィンストンは、がっかりした様子で言いました。
「ウィンストン、どうかDCA (民間航空の社長)に電話して、彼の要望に完全に私たちは応じたと言ってくれ。おそらく彼はわかってくれて飛行機を飛ばす認可をくれると思う」とデイビッドは言いました。「この2週間私たちの祈りが上っていったので、神様は動いてくださってきたことを僕は知っている。神様は、みわざを行う、力ある天使の一軍を任命なさったはずだ。神様は『主の使たちよ、そのみ言葉の声を聞いて、これを行う勇士…そのみこころを行うしもべたち』(詩篇103:20,21)を遣わすと約束しておられる。この飛行機を使った伝道プログラムは神様のものだ。僕は神様が解決してくださると信じる」

翌日、10月31日、デイビッドは結果を知るためにウィンストンに電話をしました。彼の声には有頂天の響きがありました。「僕らのすべての努力が何も生み出さなかったことを、DCA は信じられなかった。彼は、飛行を続けるように、そしてこのことで煩わされないように励ましてくれた。彼は、さらに、『もし厚生省があなたがたを助けたくないのであれば、あなたを確かに支援するもっと上の人を私はたまたま知っている。総理大臣のジャネット・ジェイガン本人と会う日程を調整するといい。彼女はあなたがたの仕事を支援するだろう』と言ってくれた」

「DCAに、来週合衆国からの訪問者が7名着くと言ったかい?彼は、彼らがアドラを通じて、奥地で健康および教育のプロジェクトを展開する計画を知っているだろうか?デイビス記念病院を担当しているミシガンの医師が、合衆国へ戻る前に、村で4日間医療の仕事をしようという僕たちの提案を受け入れたことを話したかい?」
「ああ、僕はそういうことを全部彼に言った。彼は、認可が今日事務的に期限切れになっても、飛行を続けることを提案した。彼は、君がこれらの訪問者を村に連れて行くのを望んでいる。だが彼は、総理大臣との約束をすぐに取り付ける必要がある、そうすれば彼女は将来も支援を与え続けられると強調していた」
「ウィンストン、これはすごい」とデイビッドは言いました。「神様のご計画は僕らをはるかに超えている。総理大臣は来年の大統領に立候補している。間もなくガイアナの最高経営責任者になる人が、僕らのプログラムを支援するのを想像してみたまえ。神様と共に働くことは本当にすばらしいことだよ」

11月4日午前3時には、7名の訪問者全員が安全に到着し、4時半には床に就いていました。数時間後、朝食を終え、デイビッドはパルイマの学校へ5人の訪問者を連れて行くためにチャーターした飛行機の支払いをするため、小切手を現金にしようと銀行に走りました。そこから彼はタクシーに乗ってカンファレンスオフィスに行き、ウィンストン・ジェームズに会いました。彼らは一緒に、その訪問者たちが奥地へ旅行する許可をもらいに、アメリカ先住民業務省へ行くことにしたのでした。

事務所に足を踏み入れた彼は、ウィンストンが電話で民間航空の社長と話しているのをふと耳にしました。「飛行機は足止めされている」と言っているらしい言葉に、デイビッドははっとしました。厚生省からの約束の推薦状は当てになりませんでした。厚生省の推薦がなくては、DCAは認可を更新できません。伝道飛行機は足止めされました。「彼と話してもいいかい?」とデイビッドは頼みました。ウィンストンは電話を彼に渡しました。

「あなたが難しい立場にあることはわかります。ともあれ、過去1年の私たちの目的は、この山場に向けて築き上げられてきたことを説明してもいいでしょうか?これらの訪問者たちは、なされてきた働きを調べるため、また健康、教育、改善された生活スタイル、そして奥地で暮らす人々の利益のための、現実的な助けを提供するように招待されたのです。彼らはアドラ[アドベンチスト・開発援助機構]と呼ばれる、世界に広がる組織を代表しています。彼らは、新鮮な水をもたらす井戸掘りから、職業技術を教えることまで、援助を提供します。彼らが提案するどんなプロジェクトも、財源を求めてアドラ国際本部へ回されるでしょう。遠隔地へ入る唯一の方法である飛行機が足止めされた問題は、困っている人を助けるのを憎むサタンによって引き起こされたのではないでしょうか?」

DCAは同意しました。心の中で祈りながら、デイビッドは続けました。
「これらの訪問者を搬送するために、認可を7日間延長してくださいませんか?」
「いいえ、できません」。デイビッドは黙って祈り続けました。
「私たちの要請を輸送委員会に出してくださいませんか?」
「あなたがその委員会のことを言うとは不思議なことです。なぜなら彼らは月に1回だけ会合をするのですから。ちょうど今日の午後に会議が召集されたところです」

デイビッドの心臓は、希望でどきどきし始めました。「社長、これは偶然の一致ではないと思います。明らかに神様が支配しておられます。あなたが、この飛行機の使用がとても必要であることを述べるとき、彼らが承認するように私たちはずっと祈っております」
DCAは答えました、「祈り続けてください。例外を認めるようにそれらの人々を納得させるには、神様の力が要るでしょう」

電話を切って、デイビッドとウィンストンは、アドラの訪問者たちに、教区の理事長オフィスで会おうと言いました。「悪い知らせがあります」とデイビッドは言いました。「飛行機は足止めされています。けれども良い知らせがあり、それは私たちの神様、過去において明らかに導いてくださった神様は、今もそうすることができるということです。輪になってひざまずき、私たちが頼んだ7日よりもっと長い延長を彼らが認めてくれることを求めて祈りましょう」

神様が救出の強いみ手を使ってくださるようにと願う熱心な祈りが、天に上って行きました。全員の心に平安が満ちました。祈り終わったとき、「以前からの私たちの計画を進めましょう」とデイビッドは言いました。「チャーターした飛行機は今、奥地にみなさんを連れて行くために待機しています。私には、神様がすでに私たちの祈りに答えてくださったことがわかります。神様の恵みにより、明日お会いしましょう」

彼らが去った後、デイビッドとウィンストンは総理大臣のオフィスに行き、できるだけ早く会見する約束の打ち合わせを始めました。次に彼らはアメリカ先住民業務省を訪問しました。
「奥地の村長たちは、あなたがたの働きについて好意的な報告をくれました。私は厚生省とDCA双方に、健康および教育に関するあなたがたのプロジェクトを、われわれが承認するという認可状を書く予定です。私は喜んで、合衆国からの訪問者の方々に旅行許可を出します」

ウィンストンとデイビッドは大臣に感謝して、そこを去りました。午後3時45分、彼らは、DCAに電話をかけました。彼はちょうど理事会からオフィスに戻って来たところで、「また賛成の波があなたがたの方向を変えましたよ」と言いました。「多くの議論の後、私たちはあなたがたの認可を10日延長することに賛成しました」
デイビッドの声は喜びに満ちて響きました。「本当にありがとうございます。明らかに神様が支配しておられます。神様は私たちの祈りに答えるためにあなたをお用いになりました」

翌朝離陸したとき、デイビッドとウィンストンは声を合わせて、「すべての祝福がそこから流れ出る神に感謝せよ」と歌いました。
「神様の豊かな恵みのゆえに、私たちは何度となく祝福されて来ました」とウィンストンは叫びました。

神様は、その訪問者たちがアメリカ先住民の必要を理解するように、その小さな飛行機を用いられました。幾つかの孤立した村々は利益を被りました。アラウは小学校を必要としました。アドラはその学校が完成するのを援助し、手伝いました。アドラはまた、パルイマにあるデイビスインディアン実業学校に、いくらかの資材を提供し、学校のためにボランティアで働いている村人たちのための食品の供給を手配しました。長年にわたる、健康管理と教育を結びつけたクリスチャンの親切が、以前にはアドベンチストに対し非友好的だった村々において親しい友情を育ててきました。

10日間という飛行許可の終わりが近づいた頃、デイビッドは、カイカンの北25マイルのところにあるガイアナ防衛部隊軍事基地から、たくさんの無線コールを受けました。19人の兵士がマラリヤで苦しんでいました。ひとりひとりの兵士が必要とする適切な薬を決めるために、デイビッドは顕微鏡分析用の血液サンプルをカマラングへ持って行きました。デイビッドは他の村々の病人のことも気の毒に思い、余分に4回飛行をし、重症患者の命を救いました。疲れたけれども祝福されて、デイビッドはその月100時間近い飛行をしました。

乾季の間はいつも、飲料水を見つけるのが困難でした。デイビッドが輸送したひとりの患者は、汚染された水源からの水で腸チフスにやられました。デイビッドは、そのうちに井戸からきれいで純粋な飲み水を供給できることになる、アドラのプロジェクトのことを神様に感謝しました。

彼は、自分たちのプログラムを通して生じるもうひとつの祝福、病気の予防のことを考えました。このチャレンジに満ちた仕事を実現させるため、彼らは、村人たちをひきつける現代機器、すなわちビデオプロジェクター、ビデオカセットレコーダー、小さな発電機、そして大きなスクリーンを用いようとしていました。健康教育に関するビデオ、英語にアメリカ先住民によるアカワヨまたはアレクナ方言への通訳がつけば、村全体をひきつけることでしょう。

デイビッドは、アドラの訪問者をジョージタウンに連れ帰る飛行を終えた後、ベッキーと共に、未知のことを取り扱われる神様の能力をじっくり考えました。1年前、彼らは信仰によって、自分自身の資金は何も無く、不確かな未来に足を踏み入れました。彼らがまったく神様に頼ったときに何が起こったでしょうか?住宅、家族のためのバランスの取れた食事、辺境の地を飛ぶ小さな飛行機、認可の取得と資金、孤立した村々の新しい滑走路、請求書の支払いのために資金が奇跡的に倍増されたこと、そして寄宿制実業学校、これらがみな与えられました。その上になお彼らは、合衆国にいる娘たちが優れた寄宿学校で全額奨学金を受け取ったことを、ちょうど知ったところでした。

神様は神様の子供たちの必要を満たしてくださるということを信頼できますか?もちろん!

******

もうすぐ10日間の飛行許可が切れます。
「ベッキー、座って話そう」。腕を彼女に回して、デイビッドは告げました。「僕は行かなくちゃならない、ねえ君。着陸した飛行機はジョージタウン空港に停めておかなければならない。僕は地上に駐機している間に飛行機の整備点検作業のスケジュールを立てる。僕は、災害への備えについての1週間のセミナーで、アドラガイアナのボランティアデレクターとして参加することを頼まれているんだ」
「どこで、だれのために?」と彼女は尋ねました。
「アンティグア島で。彼らはカリブ諸島、西インド諸島、そしてフランス領アンチル列島連合のアドラ指導者たちを招いている。僕はそんなに長く君をひとりにして、カルロスやクリスと残して行きたくない。必ず無線で連絡を取り合うようにしよう」

彼はその期間、ベッキーと毎日2回無線連絡をとるために、太陽電池とポータブル電池を使いました。ガイアナのジャングルのはるか奥地で、ベッキーは、進行したマラリヤで苦しんでいる村の重症の子供たち数人の面倒を見なくてはなりませんでした。彼女は、マラリヤ治療薬が底をついてきたことに気がつきました。

次にデイビッドが彼女と連絡を取ったとき、彼女は言いました。「あなたが必要よ、デイビッド。家族の半分が遠く離れていて、男の子たちと私はここでとてもさびしく感じているの。患者たちの多くは、看護師だけでなく医者を必要としているわ。イエス様が私たちと共にここにいてくださるのがありがたいわ」

ガイアナに戻るとすぐデイビッドは、民間航空の社長に連絡しました。「残念ですが、大臣からの伝言は、追って通知があるまで飛行機は飛べない、そしてそれには長い時間がかかるだろうということです」

無性にベッキーと会いたくて、デイビッドとウィンストンは徹夜で祈り続けました。「僕らにはここに力強い約束がある。聞いてくれ、ウィンストン。『われわれの神よ、あなたは彼らをさばかれないのですか。われわれはこのように攻めて来る大軍に当たる力がなく、またいかになすべきかを知りません。ただ、あなたを仰ぎ望むのみです。…ユダの人々、エルサレムの住民、およびヨシャパテ王よ、聞きなさい。主はあなたがたにこう仰せられる、「この大軍のために恐れてはならない。おののいてはならない。これはあなたがたの戦いではなく、主の戦いだからである」』」(歴代誌下20:12,15)。

それでも、民間航空へのデイビッドの日参の結果はいつも、「まだ何も言ってきません」という無関心な答でした。

ベッキーとの無線連絡が彼の心配を増しました。彼女は言いました、「昨日の午後アラウ村の村長が、私たちの仲間の現地人宣教師も含む村人何人かのためにマラリヤ薬を求めて、徒歩で7時間かけてカイカンまで来たわ。私にできることといえば、祈ることと、これらの愛する人たちに薬が十分に都合できないのがつらくて、涙を流すことだけだったわ。あなたが彼らの所に飛んで行けさえしたらねえ」

デイビッドは次のすばらしい約束を、自分のものとして主張しました。「天の父なる神は、われわれのために無数の道を備えてくださるが、われわれはそのことを何も知らないのである。神に奉仕しそのみ栄えをあらわすことを最高のものとするというただ1つの原則を受け入れる者は、困った問題がなくなり、足元にはきりした道が開かれることに気がつくのである」(各時代の希望中巻50ページ)。

翌日デイビッドとウィンストンは、飛行機の整備をするために空港へ車を走らせたながら、導きを求めて祈りました。「主よ、どうか、私たちがするようにあなたが望まれることを示してください」
突然、神様の答がデイビッドの脳中にはっきりと浮かびました。
「展開に備えよ!ウィンストン、この遅れはきっと、もっと積極的に前進するようにとの神様の呼びかけに違いないという印象を僕は受けた。神様は僕らに、何年間もバイブルワーカーや医療を要望してきていた地方に、新たな働きを拡大するようにと言っておられるのだ」

「だが、デイビッド、それはもっと大きな飛行機を持ち、ガイアナ奥地へ制限無しで入って行けるということだ。僕らに必要な融通性や自由が増すと共に、運営費は急上昇するということはわかっているはずだ。それに誰が第2機を操縦するんだい?」
「問題はわかっている。それがこの計画全体の美だよ。プログラムの土台作りは、いつも完全に神様にかかっている。神様のおっしゃるがままに動くこと、それが自動的に可能な資源をますます増やすことになるんだ。わくわくしないかい!信仰による前進はすべてヨルダン川の経験に変わり、戦いは本当に主のものであって、われわれのものではないという確信を築くのだよ」
主の御霊に圧倒されて、デイビッドは車を止めました。ふたりは頭を垂れました。喜びの涙を流しながら、彼らは祈りました。「神様、私たちの計画をあなたのみ手に託します。どうか関係者共々私たちに成功をお与えください。私たちが正しい方向に進んでいるというしるしとして、資金を増し加えてください」

ウィンストンが言い足しました。「尊き父よ、私たちは足を水に触れようとしてヨルダン川の岸に立っているかのように感じます」
翌朝早く、デイビッドはエアタクシー(不定期短距離用の小型飛行機)会社へ電話をし、彼の計画を説明しました。「不可能です!保険会社は決して許可しないでしょう」
「どうか総支配人と話をさせてください」とデイビッドは頼みました。
「今はだめですが、伝言しておきましょう」

その午後、エアタクシー会社の人から電話がありました。「あなたの提案を詳細に説明する文書をください。それと、あなたのパイロット履歴書を同封してください」。デイビッドは敏速に行動しました。空港で彼はエアタクシーの主任パイロットと会いました。彼はうなずきながら、「私はあなたの考えが気に入りました」と言いいました。

次の日デイビッドは伝言を受け取りました。「すぐおいでになって、管理責任者と総支配人に話をしてください」

デイビッドがオフィスに入ると、その人たちは興味深げに彼に挨拶しました。「私たちはあなたの医療プログラムについて知っていますが、カリビア諸島および海外でのあなたの過去の飛行経験について幾つか質問があります。あなたの要望には、会社のパイロットとして私たちの保険に含まれること、また私たちのセスナ機206を1機使用することがあります。これが私たちには興味深く、その提案に魅力を感じます」

デイビッドの心臓は聞こえるくらい早く鼓動を始めました。「私たちは特に、あなたのガイアナ民間航空パイロット免許に、パイパー〔米国の軽飛行機メーカー〕セネカタイプも操縦できるとあることに興味があります。ご存知のように、私たちの会社にはセネカタイプが操縦できる有資格パイロットは少ししかいないので、あまり飛ばさないセネカが1機あるのです。もしあなたがセネカによる臨時の国際便を飛ばして、私たちを手伝ってくれるなら、そのセネカ206であなたをお助けしましょう。私たちの主任パイロットと一緒にその206でカイカンにテスト飛行する費用は、あなたが持ってください。その後、セネカの機上であなたの技量を確かめましょう」
デイビッドはその提案をかいつまんで口にしながら、気持ちの高ぶるのを抑えきれませんでした。「地元飛行機を2機持った上に、何の制限もなく飛べて、私たちの医療伝道プログラムの融通性が増すのは、確かですか?エアタクシー会社の臨時パイロットに私がなるのですか?」
「はい、あなたは国内どこにでも飛行が許されるでしょう。しかし、承認を得るために、まずあなたの計画を主任パイロットと調整せねばなりません」
「本当にありがとうごさいます。これで、私がもっと大きな訪問者グループを奥地に連れて行くのが、より簡単に、そしてより安価にできます」

そのオフィスを去るとき、デイビッドはまるで空中を歩いているように感じました。「神様、ヨルダン川は分かれ始めました!」
それから彼の現状が突きつけられました。合衆国からの彼の1月分の資金はすでに来ており、彼はそれをパルイマの学校建築に充ててありました。彼にはその206機借用の支払いをする分は残っていませんでした。(神様、今度はどうすればよいのですか?)と彼は考えました。詩篇46:10にある約束が彼の脳中にひらめきました。「静まって、わたしこそ神であることを知れ。わたしはもろもろの国民のうちにあがめられ、全地にあがめられる」。
(私は従います、神様。お金の欠乏について何も言うことはありません。けれども今の必要に合う限界以上の立場に自分を置いて、資金を約束するのは少し怖いです。 それでもやはり、あなたのご命令は成し遂げられますから、私は事を進めて、日曜日の飛行スケジュールを組みましょう。)

彼は、奥地へ4人の伝道チームメンバー、長女のケイティ、学生宣教師のジュリー、パルイマに教えに来ているフランス人夫婦を飛行機で連れて行くのにも利用できると考えました。その週の収支バランスをとるには、どうしても新しい資金が必要でした。というのも、3週間たたないと銀行への入金は何も期待できなかったからです。

「私の問題を、宇宙の偉大な神様、あなたにお話させてくださりありがとうございます。今私は一切をあなたのみ手にあずけます。」

途中、彼は電子メールをチェックするために止まりました。まず父親からのものを読みました。

愛する息子よ、
昨晩、イリノイ州マリオンの私たちの教会会計へレン・フィッシャーが、休暇に出かけるので、お前のガイアナ口座に少し早めに、入手可能な資金を送る手配をしたと言ってきた。それらはお前の使用のために入金された。

うやうやしい思いでデイビッドはひざまずきました。「あなたはなんとすばらしい神様でしょう!あなたは私が飛行機の支払いスケジュールを立ててから1時間以内に、ほとんど丸々1ヶ月分の資金を手にすることができるように整えてくださいました。ヨルダン川はもう一度完璧に分かれました。『全地よ、神にむかって喜び呼ばわれ。そのみ名の栄光を歌え。栄えあるさんびをささげよ』(詩篇66:1,2)」

デイビッドは一息つきました。
「けれども神様、私があなたを疲れさせることはないとわかっています。私たちの小さな医療飛行機はまだ地上にあります。あなたは、ジャングルの滑走路上に私たちの小さな飛行機がなくては、私たちが計画した伝道の働きは、ほとんど不可能になることをよくご存知でしょう。命が危ぶまれる多くの怪我人や病人が、搬送を必要としています。私は、あの飛行機無しではこの奥地にいられません。私たちの目はあなたを見ております。あなたはそれをしてくださるはずです」

16. 密林の村
18. 驚きと病